ポルトガル旅行の寄り道: 南部





リスボン
 1249年に国土回復を完了し、リスボンに首都が移された。その後、大航海時代の繁栄、1755年の地震、ナポレオン軍侵入などの歴史を経た。またヨーロッパの都市の中でも比較的治安が良い。


@ロシオ広場:旧市街の中心で、一番賑やかな広場。
Aコメルシオ広場:海の玄関口にあり、中央にドン・ジョゼ1世の騎馬像がたつ。
Bサン・ジョルジェ城:シーザーの時代に要塞として建てられ、征服者により次々と居住者が入れ替わり、現在は公園。ライトアップが美しい。
Cカテドラル:イスラム教徒からリスボンを回復した直後の1147年に建造、要塞も兼ねていた。
D国立アズレージョ美術館:アズレージョとは装飾タイルの事。14世紀から現在までのものを展示。
Eべレンの塔:16世紀に船の出入りを監視するために建てられた要塞。
Fジェロニモス修道院:エンリケ航海王子を称えた礼拝堂の跡地に16世紀初めに建てられた。繊細な彫刻が美しく、大航海時代の栄華が偲ばれる。
G国立古美術館
:17世紀の貴族の館内にあり、12世紀の建国から19世紀までのコレクション。
*哀愁を込めた独特の歌ファドを是非聴いて欲しい。ファドを聞かせる手軽な価格のレストランがある。

世界遺産:ジェロニモス修道院とべレンの塔


ナザレ
 ロマノという僧が携えていたマリア像がイスラエルのナザレのものだった事から名付けられた漁師町。長い砂浜にはヨーロッパからバカンス客が来る。


@ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会:ナザレのマリア像が安置されている。聖母マリアが奇跡を起こしたため巡礼者が押し寄せるようになった。

*リスボンからバスでカルダス・ダ・ライーニャ経由で約1時間50分


バターリャ
 1385年にカスティーリャ軍を破ったことを神に感謝するため建てられた修道院の町。

@バターリャ修道院:1388年に始まり16世紀初頭まで要して建てられた。ゴシック・マヌエル様式の代表作。

*リスボンからバスで約2時間
世界遺産:バターリャの修道院


ファティマ
 1917年に3人の子供たちが聖母マリアが出現した奇跡から聖地になった。

@バジリカ:ネオ・ゴシック様式の大寺院。聖母マリアが現れた場所に、出現の礼拝堂がある。

*リスボンからバスで約1時間半


マルヴァオン
 スペイン国境の戦略的に重要な場所にある村。865mの山頂に城壁で囲まれ、「鷲の巣」と呼ばれる。かつては戦の舞台であったが、今は下界から切り離された静かな村になっている。

*リスボンからバスでポルタレグレまで約4時間15分、同地からバスで約1時間


シントラ
 王宮を中心に貴族や金持ちの別荘がある観光地。緑の木々の間に豪華な館が点在し、詩人バイロンは「エデンの園」と称えた。

@王宮:王家の夏の離宮。豪華な装飾はかつての栄華を思い起こす。
Aペーナ宮殿:ノイシュヴァンシュタイン城を建てたルートヴィヒの従弟フェルディナンド2世が建築。どこか似た所がある。

*リスボンから列車で約45分


ロカ岬
 ユーラシア大陸の西端。「ここに地果て、海始まる」と石碑が立っている。

*シントラからバスで約45分


エルヴァス
 スペイン国境の要塞都市。イスラム対キリスト教、ポルトガル対スペイン、ナポレオン侵攻の舞台となった。


@ノッサ・セニョーラ・ダ・コンソラオン教会:16世紀に建てられた教会、アズレージョが美しい。
Aアモレイラの水道橋:1498年から1622年にかけて造られた水道橋、イベリア半島一の長さを誇る。

*リスボンからバスで約3〜4時間


エストレモス
 中世そのままの城壁に囲まれた塔のある町。また陶器でも有名。


@城:13世紀に造られた。現在はポウザーダ(ホテル)になっている
A市立博物館:エストレモス陶器は質・量ともに充実している。

*リスボンからバスで約2〜3時間


アライオロス
 丘の上には14世紀に造られた城、その麓には白い家並みが並ぶ町。


 絨毯で有名、17世紀にペルシャからもたされた技法にポルトガルの色・柄を取り合わせた独特の絨毯。
 町には絨毯のお店が多く、また作っているところも見れる。

リスボンからモンテモール・ノヴォ乗換のバスで約2時間半


エヴォラ
 ローマ時代の城壁に囲まれた町、ローマ時代より商業の中心地。日本の天正使節が訪れ大司教の歓待をを受けた町でもある。

@カテドラル:12〜13世紀に建てられた。正面は要塞のようだが中は美しい。宝石館に1426個の宝石をちりばめた十字架などを展示。
Aディアナ神殿:2世紀末に造られたコリント様式の神殿、保存状態が良い。
Bロイオス修道院:15世紀に建てられた修道院で、一部がポウザータ(見学は自由)になっている。

*リスボンからバスで約1時間40分
世界遺産:エヴォラ歴史地区


モンサラーシュ
 332mの丘の上にある城壁に囲まれた町で、ポルトガルで最も美しい町の1つ。


 城は13世紀にディニス王によって再建されたもの。城からの眺めも素晴らしいが、麓から町を見上げた眺めも素晴らしい。宿は民家を改造したもので趣がある。

*エヴォラからバスで約1時間


サグレス
 ユーラシア大陸の南西端。エンリケ航海王子が航海学校を開いた要塞がある

@サグレス要塞:エンリケ航海王子が航海学校を開き、航海術の研究を行った。

*リスボンからラーゴスまでバスで約5時間、同地からバスで約45分から1時間


ファーロ
 ポルトガルの南端、イスラム勢力の終焉の地で1249年アフォンソ3世により再征服された。また、周辺リゾートの基点でもある。

@カテドラル:13世紀の教会を18世紀に立て替えた。17世紀のアズレージョが美しい。

*リスボンから飛行機で約40分


アソーレス諸島
 9つの火山群島、亜熱帯気候で緑豊かな美しい島。15世紀中頃からポルトガル人が入植。
 テルセイラ島には世界遺産に指定された要塞都市のアングラ・ド・エロイズモがある。

*リスボンから飛行機で約2時間
世界遺産:アングラ・ド・エロイズモ


マデイラ諸島
 1419年エンリケ航海王子の命を受けた探険家によって再発見されポルトガル領になり、新大陸との中継点になった。温暖な気候のためイギリスなどから避寒客が訪れる。

@カテドラル:15世紀末に建てられた。ポルトガルが海外に建設した最初のカテドラル。
Aサン・フランシスコ酒蔵:17世紀の修道院を改造して造られた、フンシャルで一番古い酒蔵。見学・試飲もできる。
Bラヴラドーレス市場:花を売る女性が民族衣装を着け観光地らしいが、生活品も売っていて人々の生活の活気も感じられる。

*リスボンから飛行機で約1時間40分
世界遺産:月桂樹林


TOPページへ