スケジュール | 宿泊地 | |
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1 |
日本→ニースへ |
ニース泊 |
2 |
●ラグビー観戦 WALES vs PORTUGAL |
ニース泊 |
3 |
●ラグビー観戦 ENGLAND vs JAPAN |
ニース泊 |
4 |
●列車でパリへご移動 |
パリ泊 |
5 |
●日本語ガイドと街歩き |
パリ泊 |
6 |
●日本語ガイドと街歩き |
パリ泊 |
7 |
●公認日本語ガイドが案内する美術館&街歩き |
パリ泊 |
8 |
帰国の途へ |
機内泊 |
9 |
→日本 |
この旅の決め手は、旅コンシェルさんにお願いしたこととガイドさんです。
大手の旅行会社がグループでの見学ガイドツアーを組んでいるので相談しましたが、個人旅行でもガイドさんをお願いできるということでしたので、迷わずお願いすることにしました。これがとても効率的で、トラブルを回避できた要因です。今回は4人グループでの旅行でしたが、このくらいでは個人旅行のガイドさんのほうが、融通も効き細かな相談にも乗っていただけ、とても良いと思います。
シャルルドゴール空港で国際線から国内線への乗り換えは、空港内を結構歩きました。荷物は受け取ることなく、手荷物だけで乗り換えができました。事前に、乗換情報は金子さんから教えていただいていましたので安心できました。
ホテル(Goldstar Apartments & Suites Nice)は海岸から200mくらいの位置で、周りにはレストランやマーケットがあって、トラムの駅にも近く、スタジアムまでの移動にもとても便利でした。ホテルはすっきりとしてリーズナブルで、24時間、誰かしらかがフロントにいて、タオルやトイレットペーパーなどの追加を受けてくれました。
翌日からのコートダジュールの観光は、フランス人のダヴィッドさん(奥様は日本の方で、南仏のリル・シュル・ラ・ソルグでシャンブルドットを営んでいます)に案内をお願いしました。彼はシェフでもあり、南仏地方の観光案内もしていることから、ガイドは大事だということを、まず、コートダジュールの観光で気づかされました。
ニースの旧市街では1920年代から続くニース料理のレストランでSoccaを焼いている釜を見せてもらって、お店の主人と一緒に写真も撮りました。Soccaはニースの名物料理です。Soccaはクレープよりやや厚くしっとりした食感で、日本で言うとB級グルメといったものです。
昼食はニースから30分ほど北に行ったVenceの洋菓子店でとりました。
Venceの旧市街は大変趣があり、建物と建物の間の石畳の路地に並ぶマーケットを見ながら町を散策しました。建物も石造りで時代を感じました。
Venceの街にほど近いところにあるBienvenue St. Paulは、プロヴァンスの典型的な村で、石造りの家や教会、噴水などが並ぶ狭い路地が特徴です。この街に住んでいたシャガールのお墓も街はずれにあり、花に囲まれていました。
翌日もダヴィッドさんに案内していただき、ニース港を見て、ニースからは、海岸線を走りながらモナコに行きました。モナコの街に入っていくコースは勿論、モナコグランプリのコースで、カジノ・コーナーと呼ばれる場所にあるカジノ・ド・モンテカルロを見学しました。
その後、マントンの美しい海岸線を走りながらイタリアとの国境を超えてイタリアの小さな街に行き、地元のレストランでランチを取りました。イタリアで食べるパスタやピザはやはり本場の味でした。短い観光時間の中で、たくさん経験できたのは地元に強いパイプを持っている方に案内いただいたからだと思いますし、日程を上手く組んでいただいた旅コンシェルさんのおかげだと思います。
現地ではそれだけではなく、もちろんメジャーなところから、少しマイナーな観光地まで巡って来ました。
ラグビーワールドカップ2023のニースの試合会場のスタッド・ド・ニースはニースの市街地からトラムで40分ほどのところにあります。
ニースでは4試合が組まれていて、その中でウェールズ対ポルトガル、日本対イングランドの2試合の観戦チケットを旅コンシェルさんに手配してもらいました。
ホテルから歩いて10分ほどのところにあるトラムの駅(Alsace Lorraine)に行き、まず、乗車券を買いました。ここも、ダヴィッドさんと一緒で、チケットの買い方やトラムの乗り方を教えてもらいました。電車は混んではいましたが比較的スムーズに乗り降りができました。
会場では、荷物チェックやボディーチェックが行われ、席に着いたときには試合開始直前でした。
ウェールズ対ポルトガルはポルトガルが善戦しましたが、結果はウェールズの勝利で、帰りのトラムの中ではウェールズの応援団が歓喜の歌声を上げていました。
さて、本番の17日、日本対イングランド戦です。
スタジアムのある駅に着き、スタジアムまで行く通路には、たくさんのグループが、それぞれ楽しそうにビールを飲んでいました。ラグビーワールドカップならではの光景です。通過ゲート一番乗りで早々とスタジアムに入り、もちろんビールとつまみを買って、スタジアムの写真を撮ったり周りの日本人のファンの方々と話をしたりで、あっという間に選手の練習が始まりました。
日本人ファンの中には、手製の兜をかぶった方や、ユニークなカツラを被った方々など、おなじみのファンの光景が見られました。
残念ながら試合は負けてしまいましたが、遠いフランスのニースのスタジアムでJapanを応援できたことはとても楽しい思い出になりました。試合後はスタジアムを離れがたい気持ちもありましたが、試合終了が23時をまわっていることと、トラムの混雑を考えて駅に向かいました。駅は大勢のファンでごった返していて、途中で私たちはバラバラになってしまいましたが、何とか同じトラムに乗れてニースの街中まで帰ってこられました。
Japanを応援した翌日は、ニースからパリまでTGVで移動しました。片道5時間の長い列車の旅です。
TGVはニースからマルセイユまでは海岸線を走り、マルセイユからパリまでは平原を走ります。地中海の海岸線は美しく、その海岸線に続く斜面に家が建っていて、見ていて飽きないとても穏やかな景色が続きます。
座席は固定で新幹線のようには動かせません。マルセイユからは白い石灰岩の大地と地中海気候で雨の少ない地域を走ります。
列車は途中、駅のトラブルで1時間ほど遅れてパリリヨン駅に着きました。
ホテルはメトロのBonne Nouvelle 駅の近くで、ボンヌ・ヌーヴェル通りにある郵便局の角をチョット入ったところにあるすっきりとしたホテルでした。3人は1F のアパルトマン形式の部屋でキッチンやバスタブが付いている部屋と、その隣のシャワールームの部屋、1名は2階のシャワールームの部屋でした。ホテルの内容も場所もとても便利で、それほど不安もなく過ごせました。アパルトマン形式は快適で、何となくホテルにいるというより、パリに住んでいるという気分を味わうことができました。選んでくださった金子さんに感謝です。
ボンヌ・ヌーヴェル通りをオペラ・ガルニエの方向に歩いていくと、たくさんのレストランがあり、どの店も店の前の空間にイスとテーブルを並べているオープンカフェです。
人がたくさん入っているレストランなら間違いないだろうと、DELAVALLEという名前のレストランに入り、ソースに焼いたフランスパンをディップする料理とエスカルゴを頼みました。
パリは、“花の都”、“芸術の都”など美しい街として形容されることが多いです。石畳の道や石造りの建物、整備された区画、東京のような近代的な建物などが無く、街そのものが歴史の証言者であるような、そしてそこを歩くパリジェンヌなど、想像と憧れを抱かせる街です。しかし実際には街を歩くだけでイメージとの違いに気づきます。あまりに憧れが強いとパリシンドロームに陥るのだそうです。
翌日は、お願いしていたガイドさんとホテルで待ち合わせして、凱旋門見学とセーヌ川クルーズです。その中にショッピングを入れるという行程で、ガイドさんはどこをどのように回ると良いか、買い物をしたら荷物が有って、凱旋門を上がるのは大変だとか、いろいろ考えてくれました。
道すがら、パリで一番古いPASSAGE PANORAMAS 通りに入ってみました。小さなレストランやコーヒーショップなどのお店が並んでいて、文房具屋さんに入って、素敵なデザインのメモ帳などをお土産に買いました。
ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマンの屋上からはパリの街が一望でき、エッフェル塔や凱旋門、ナポレオンが眠るドーム教会の金の屋根、サクレ・クール寺院、ルーヴル美術館、遠くには修復中のノートルダム寺院など、多くの建物を見ることができます。屋上の見学スペースはガラス壁で囲まれているので、まるで何も柵がないかのような構造です。
昼食の後は、フランス国立図書館『リシュリュー館』を見学しました。歴史的価値の高い書物が収蔵されているフランス国立図書館は、世界で最も重要な図書館のひとつと言われており、その起源は1367年だそうです。
その後、メトロで凱旋門に向かいました。凱旋門は思った以上に大きく、長いらせん階段を上った先の展望台からもパリの街を見渡すことができました。
凱旋門を見た後は、シャイヨ宮に行き、シャイヨ宮からのエッフェル塔を見て、セーヌ川クルーズに向かいました。セーヌ川からエッフェル塔、ルーヴル美術館、オルセー美術館、修復中のノートルダム大聖堂、アレクサンドル3世橋などを見ながらの、あっという間の1時間でした。
この日の夕食は、パリ6区にある日本人オーナーソムリエ石塚秀哉さんの店、LE PETIT VERDOT(ルプチヴェルト)で取ることにしていました。予約は事前に金子さんにお願いしました。生の牛肉や脂身を落とした豚肉のソテーなどを、その料理に合うワインを選んでいただいて、とても美味しくいただきました。繊細な味付けで日本人の口にはもちろん合いますが、フランス人のお客さんもたくさん入っていて人気の店でした。
さて、翌日のメインはエッフェル塔でのランチです。ランチはエッフェル塔の1階、 フランスでは地上階を0回としますので、エレベーターで上がる階のマダムブラッセリ―で12:00の予約を取っていました。
前菜、メイン、デザートととても楽しいランチを取ることができました。
窓際の席ではありませんでしたが、1階といっても展望台の1階なので、外の景色を見ながらのランチを楽しめました。エッフェル塔でのランチは金子さんから勧めてもらいました。良いロケーションのレストランを紹介いただいて良かったです。ランチの後は2階の展望台まで階段で上がりました。2階ですが、なんとビルの20階分くらいを上りました。115mの展望台からはもちろんパリの街全体を見渡すことができました。
その後、買い物ツアーに向かいました。狙いはパリ6区にあるPharmaci cityです。激安ドラッグストアで、日本で言うと銀座のマツキヨといった感じでしょう。ここでもガイドさんが話してくれて、思い通りに買い物をすることができました。
Pharmaci cityで買い物の後は、7区にあるボンマルシェでワインとシャンパン、オリーブの瓶詰などのお土産を買いました。
今日は、ルーヴル美術館、オルセー美術館の見学です。どちらもとても大きい美術館なので、限られた時間の中でどこからどうまわるか、ここでは専門知識を持ったガイドさんに案内していただくことにしました。
どちらもとても広い美術館で、美術や世界史の教科書に出てくる有名な絵をたくさん見ることができました。写真はフラッシュをたかなければ自由に取れるので、気になる絵や彫刻の写真をたくさん撮ってきました。日本に帰った後で、Googleの画像検索で誰の絵かを探し、その絵の説明も読んでみました。
ガイドさんのお話で印象深かったのは、時代と共に絵が変遷していくことと、それと同時に社会や経済が動いていて、絵、つまり画家の立場も変化しているということでした。
ルーヴル美術館は午前中に、オルセー美術館の見学を午後にしていましたので、昼食をとるレストランを探しながらオルセー美術館に向かいました。美術館の近くのRISTRANTE DI COMOというお店で、少し待ちましたがランチを取ることができました。
オルセー美術館も期待に違わず、素晴らしい絵や彫刻を見ました。オルセー美術館はルーヴル美術館に所蔵されている絵画の次の時代のものを見ることができます。ここでも、歴史の流れと芸術の変化を見ることができ、とても充実した1日でした。
最終日は18:00にホテル発ですので、それまでの時間は自由時間でした。
オペラ・ガルニエの見学は13:30からだったので、12:00までに荷物をまとめてホテルに預け、歩いてオペラ・ガルニエに向かいました。
オペラ・ガルニエの見どころは2つあって客席の天井に描かれたシャガールの絵とオペラ座の怪人のために用意された席です。でも、見どころはそれだけではありません。オペラ座全体のどこを見ても豪華な設えで圧倒されます。
その後、モンマルトル通りに面し、パサージュ・ジェフロワの入り口にあるLe Café Zephyr というお店で、遅いランチを取りました。
ランチの後にパサージュ・ジェフロワを歩いてみました。雰囲気の良い雑貨屋さんを見つけて入りました。驚いたことに店員さんのおばあさんが日本人だということで、彼女は日本語を話しました。気に入ったお土産を買い、また、店員さんに近くにパン屋さんはないかと聞き、教えてもらったお店でバゲットを買いました。バゲットはビニールで包んでトランクに入れて日本に持ち帰りました。もちろん美味しく頂きました。
既に述べましたが、この旅行の決め手は旅コンシェルさんにお願いし、良いアドバイスをもらえたことと、ガイドさんをお願いしたことです。もちろん、その費用は掛かりますが、限られた時間で旅を満喫するためには知っている方に案内してもらうことが、また、地元の方とのコミュニケーションもガイドさんと一緒の方が取りやすいことが分かりました。ラグビー観戦とパリ観光ツアー、本当に充実し、満喫した9日間でした。
旅コンシェルさん、ありがとうございました。